日本で知られているアメリカの公立学校のタイプは2とおりであろう。
ひとつはドラッグとバイオレンスが日常茶飯事の都市部のもので、もうひとつは才能のある子供を集めたマグネットスクールである。しかし、大部分の公立学校はこれらには属さない。
アメリカでの公立学校のユニークさは、地方自治体(市や町)の手作りだということである。国レベルの法律の影響は受けるが、運営資金にせよ、カリキュラムにせよ、ほぼ自給自足の状態なのだ。また、公立学校のレベルが高い州(マサチューセッツ州、ヴァモント州、コネチカット州、ニュージャージー州など)では、町の公立学校のレベルが不動産の価格を決める。また、町の安全性、住みやすさの指標にもなる。わが子を私立学校に入学させると決めている親でも、これらの理由から公立学校のレベルが高い町を選ぶのが慣わしになっているのだ。
別ページの「才能を殺さない教育」で、手作りのアメリカの公立学校のユニークさを語りたい。
コメント