The Harris Pallが、米国の2,775人(18歳以上)を対象に2010年8月9日から16日にかけてオンライン調査を行いました。
これが全体像をどれほど正確に示しているかというのは議論の余地があると思いますが、少なくとも、電子書籍リーダー(と電子書籍)の普及により、読書習慣は向上し、書籍の購入も増えている傾向は分かります。これまでも書きましたが、少なくともアメリカにおいては、電子書籍リーダー(と電子書籍)は出版界の敵ではなく、味方なのです。
1)現在、米国の10人に1人が電子書籍リーダー(Kindle, iPad, Nook, Sony e-readerなど)を持っている。
2)昨年読んだ本の数:電子書籍リーダーを持っている人のほうが多くの本を読んでいる
電子書籍リーダーを持っている人の62%が昨年11冊以上読んでいるのに対して、電子書籍リーダーを持っていない人はたった38%である。
3)昨年購入した本の数:電子書籍リーダーを持っている人のほうが多くの本を買っている
電子書籍リーダーを持っている人の37%が昨年11冊以上買っているのに対して、電子書籍リーダーを持っていない人はたった22%である。また、電子書籍を持っていない人の場合は、購入した本がゼロから2冊までの殆ど本を買わない人が40%を占めている。
4)電子書籍リーダーと読書習慣の関係
電子書籍リーダーを持っている人の53%が「以前より本を読むようになった」と答えている(持っていない人は18%)。持っていない人の51%は「以前と同じ」と答えている。この答えで分かるのは、電子書籍リーダーを持つことで、以前より本を読むようになった人が多いということである。
5)今後6ヶ月間に電子書籍を買う可能性が高い人が12%もいる
東海岸(14%)と西海岸(16%)で電子書籍リーダーへ関心を示す人が多く、中西部(7%)は少ない。
現在電子書籍リーダーを所持している人が多いのは東海岸(14%)である。
電子書籍を使っている人の地域別割合
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