2009年のノーベル文学賞が発表されました。
ドイツのHerta Müllerです。
1953年ルーマニア生まれ。両親はドイツ語を話すマイノリティで、母親は1945年にソビエト連邦に追放され5年間を強制労働収容所で過ごしたとのこと。1987年にドイツに移住し、現在ベルリン在住。
なんやかんや言って、結局ヨーロッパ人でしたね。それに政治的要素が強い作家。
しかも日本に翻訳されているのはこの1冊しか見当たらないし、アメリカ合衆国でもそんな感じです。
英語に翻訳されているもので最も有名な作品"The Land of Green Plums"
英語に翻訳されている最も最近の作品"The Appointment"
ノーベル文学賞には政治的要素が大きいのはわかっていますが、少なくとも世界に読者がいる作家にして欲しいです。でないとどんどん文学の世界と読者との乖離が進んで、誰も本を買わなくなっちゃったら何のための文学なのか...ぷんぷん。
いやそれにしてもオンラインカジノは偉い。9月23日のと比較した前日の予想を見てください。ちゃんとMüllerが2位に追い上げているのですから。どういうインサイダー情報なんでしょう?
ところでカジノの予想に逆らって村上春樹を予言していたのは、guardian.co.ukのMichelle Pauliです.
村上春樹の場合は全世界に熱狂的なファンが存在し、日本だけでなく、海外でも「文学なのに売れる」作家です。特に私はファンではありませんが、素人判断では今回の受賞者よりもノーベル文学賞に値するとは思います。だから来年あたりがんばっていただきましょう。
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