ニューヨーク近郊のコネチカットに住んでいる姑とその友人たちは、厳しい冬の間フロリダに移動します。そこでもやっぱり仲間同士集まりたいのか、みなNaplesあたりに固まっています。私が買わないようなジュエリーには心置きなくお金をかける裕福な女性たちですが、育った時代を反映してか本に関しては「節約しなければ」という強迫観念があるようで、買うのは必ずといってよいほどペーパーバックになってから、そして必ずまわし読みをしています。
70~80歳くらいで教養もある(途中で結婚か婚約していない限り、みな有名大学卒業です)主婦たちが最近まわし読みをしていて好評なのが次の本のようです。(Three Cups of Teaは私からのプレゼント)。
でも、「American Wife」のモデルはローラ・ブッシュ。彼女が若いころ車の事故で元ボーイフレンドを殺してしまった実話に基づいたエピソードなど酷似しているらしいのです。そう言うと姑ははしゃいで「そうなのよ!」と相槌を打つのですが、姑はローラのファンだったのですよ。
「たぶん、ローラはその本好きじゃないと思うけれど...」と私が指摘すると、姑は「ホホホ」と笑いながら「そりゃあ好きじゃあないでしょう」と平然としたもので、「面白ろかったわよ」とのこと。女性は怖いですね~。
Loving Frankが好きだった彼女たちの本の選択を思うと、妻たちはやはり他の妻たちに興味がある様子。
そこで私は姑たちが喜びそうな次の新刊のハードカバーを贈ることにしました。The Women(先日のニューヨークタイムズ・ベストセラーリストを参照)はLoving Frankと同様にFrank Lloyd Wright の女性遍歴を描いたフィクションです。「節約しなくっちゃ」の彼女なので、たいてい私の手元に戻ってきます。それを見込んでの作戦なのですが、ときおり読みたいと思っていた本に限って、「●●さんったら、自分が読み終えたあと、図書館に寄付しちゃったのよ」とか「飛行機の中に置き忘れちゃった」という運命になるのであてにはなりませんが。
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