今週のパブリッシャーズ・ウイークリーに、米国出版ビジネスのコンサルタント会社The Idea Logical Company, Inc.の創始者でCEPのMike Shatzkinが1年前の自分の予言を評点したものが載っている。
そのうち私が興味深く思った米国出版ビジネスの動向をいつくかご紹介しよう。
1.e-bookの普及。ほとんどの大手出版社でe-bookの売り上げが急増しており、ランダムハウス社にいたっては最近400%増加したと報告している。
2.インターネット普及によるビジネスの変化。まだ現実化していないが、将来、有名作家が個人出版するか、通常よりも高い印税でindependentの出版社とのパートナーシップ契約を結ぶようになると筆者は予想する。
(2月末に発売予定の夫の新刊World Wide Rave: Creating Triggers that Get Millions of People to Spread Your Ideas and Share Your Stories では、個人出版でネットを使って直接読者を集め、大手出版社と契約し、日本を含め多くの翻訳権を売ることに成功した作家のエピソードが載っている)
3.ネットを使いニッチ市場に直接働きかける。(まだ実現していない)
4.従来の書評による経路はこれからも継続的に消滅してゆく。それよりも出版社はネットを使ったPR、特にブロガーによるPRに頼るようになっている。
(これは私の夫がロングセラーの「The New Rules of Marketing and PR: How to Use News Releases, Blogs, Podcasting, Viral Marketing and Online Media to Reach Buyers Directly 」で説いたマーケティングとPRの方法である。最近もロマンス作家協会が夫に講演を依頼したようだが、作家たちもこれからは直接マーケティングの時代だと感じているようだ)
Mike Shatzkinの全文を読みたい方はこちらへ。
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