対象:小学校高学年から中学生
ジャンル:ファンタジー
書評 by Moeさん
Inkworldに住んでいるMeggieたちはAdderheadがInkworldを支配する中、息をひそめてAddderheadを倒す方法を考えている。冬になってほんの少し希望が見えるが、Moは死と危険なかけをしなければいけない・・・。
本のタイトルのようにこの本にはdeathがたくさん出てきます。初めのうちは悲しんでいたのですが、時がたつにつれ、だんだん感情がなくなってきました。ここが、作家としての難しい点だと思いました。死や悲しみが多すぎなくてもいけなく、少なすぎてもいけないからです。
エンディングが意味深く、面白かったです。もう少し明るいエピソードも入れてほしいな、と思いました。 Inkspellのように、少し難しい単語が出てきましたが、お話自体は理解しやすいと思います。
渡辺のメモ
Inkdeathは、三部作のInkheart とInkspell の続きで最終部です。私はInkspell以降読んでいないのですが、もえさんに、説明していただきました。もえさんが指摘されているように、一般的に小説で死を簡単に扱うと、「悲しい」という感情が麻痺してきます。そう読者に感じさせてしまう物語は、やはり失敗じゃないのかと思いました。
それに比較すると、ハリー・ポッターは「死」が出てきますが、本当にショックで、ずっとそのことを考えてしまいます。ここに作家の腕の違いがあるのかも....。そんなことも話し合いました。
それにしても「作家として難しい点」を分析しておられるのが、もえさんは偉いと思いました。作りものの物語とはいえ、「死」をそう簡単に扱うものではありませんしね。
コメント
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