レベル: I Can Read Book 3
書 評 by みーちゃん
アメリカ独立戦争の時代の1778年の春、Letty Wright は家に近づいてくるイギリス軍から逃げるために荷造りをしていました。でも、Letty がヒナの頃から見ていたオスのガチョウのSolomonや、他のメスのガチョウたちは時間がないので置いて行くことになってしまいました。
「わたしのガチョウたちを殺さないでください。Solomon というオスのガチョウはヒナの頃からみてきた友達です。」という手紙を残し、出発することになりました。
ガチョウたちは食べられるかもしれないよ、とお父さんが言ったので、Letty は悲しくなってきました。
一家は、夜はお父さんの友達の納屋で Solomon や家のことを心配しながら眠りました。朝、Letty はイギリス軍がどんなにひどいことをするかを聞き、こわくなってきました。
イギリス軍が行ってしまったことが分かり、一家は家に帰りました。
家は焼かれていなかったけれど、外も中も荒らされていました。ガチョウたちの姿はありません。Letty は泣き出してしまいました。
お父さんが家の中で手紙を見つけました。
「1羽1ペニーでガチョウたちの代金をオスのガチョウにわた
してある」
ということが書かれていました。Solomon は、お金の入った袋を首にかけて鳴きながら納屋から出てきました。Letty は、このお金はイギリスのお金だけど、Solomon が助かった lucky pennies だよ、と言いました。
わたしは、Solomon が食べられなくてよかった、と思いました。 そして、ガチョウたちの代金を払う兵隊がいたことにちょっと驚きました。
これは実話で、Wright 家の子孫はイギリス軍の払った18ペニーのうち11ペニーを150年後も残していたそうです。
兵隊も、兵隊じゃない人も、いつ殺されるか分からなく、戦争の被害を受けるので、戦争ってこわいなぁと思いました。
渡辺のメモみーちゃんの希望で、今回と次回、連続でアメリカ独立戦争時代の本を読んでいます。
The 18 Penny Gooseは、ニュージャージー州で実際にあった話を簡単にまとめたものです。こういったお話から将来歴史に興味を持っていただけたら嬉しいと思います。文章だけでなく、絵のほうも、この時代の生活に忠実に描かれています。それを知るのも興味深いかもしれませんね。
みーちゃんが、いろいろな分野の本に興味を抱いて提案してくれるのが嬉しいです。
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