のひとつは、「最近の若者は...」で始まる若者批判です。
「最近の若者は礼儀を知らない」、「最近の若者は勉強ができない」、「最近の若者はやる気がない」...
どの時代もそうだったので、特に変わりはないわけですが、それを別にしても私はこの表現がすごく嫌いです。その理由はこのようなものです。
1)そんな発言をすることにより、どのような結果を引き出そうとしているのか不明。というか、言ったところで世界がちっとも良くならない無駄な行為。(追記:無駄どころか、最近は邪魔にまでエスカレートしているという意見あり)
2)もし本当に「最近の若者はダメ」なのであれば、それはそういう若者を育てた上の世代、つまり文句を言っている人に非がある。
3)文句を言うほど素晴らしい本人は、社会のためにどんな貢献をしているのだろうか?他人に「あの人のおかげで良い生活になった」と感謝されているだろうか?次世代のために貢献している人たちは、自分がやっていることを信じているから、簡単に「ダメだ」なんて言わない。
こういうことを特に感じるのは、今住んでいる町では「最近の若者はすごい」と思うことのほうが多いからかもしれません。それに「最近の若者はダメだ」という大人に会ったことがありません。「わが町の子供たちは偉い」と言うひとたちが、ダメじゃない「最近の若者」を育てているわけです。
幼い子が「ママ、お料理お手伝いさせて」とか「車洗わせて」と言うとき、小さい子に手伝わせるとかえって手間がかかるから「しなくていい」という親がいますよね。または「勉強だけしてればいい」とか「●●ちゃんに負けちゃダメ」「他の子を蹴落としてでも勝ちなさい」とわが子に指導してきた親や社会の弱者に手を貸すよりも、自分が出世することや、仕事の合間の気晴らしにだけにエネルギーを集中してきた大人はいませんか?もし「最近の若者はダメだ」と言いたくなったら、ダメじゃない若者を育てる方法を一生懸命考えて、実践してみてください。身近なところから。
私もたいした人間ではありませんが、幸いなことに私が知っているのは、日本人であれアメリカ人であれ、(私の子供時代とは比較にならないほど)出来の良い子供と若者ばかりです。学校の成績のことではありません。自分の頭で考え、社会の一員として生きることの意味をしっかり考えている、という意味です。そういう子供たちを育ててくれたご両親、おじいちゃん、おばあちゃん、学校の先生、ボランティアの皆さんに、私はおおいに感謝しています。
と、前置きはこのくらいにして、今年も町の公立高校、Lexington High Schoolの高校生が主催するチャリティ・スイングダンスのイベントが開催されます。この町の子供たちは、幼い頃から家庭と学校どちらもで、チャリティやボランティアを生活の一部としてとらえるように育てられています。 ですから、高校生になったときには、十分このようなイベントを自発的に企画・運営することができるわけです。このイベントは、本当に「ほんの一例」に過ぎ ません。
去年もお知らせしましたが、これは高校のアムネスティ・インターナショナル (Amnesty International) グループによるDarfur(スーダンのダルフール地域)救済チャリティイベントです。
演奏は、Lexington High School Jazz Ensemble(右の写真はBlood, Sweat & Tearsのメンバーだった有名なハイノート・トランペット奏者Lew Soloffとの共演)。私の娘のソロもあります。ゲスト出演は、高校のジャズアンサンブル出身者がリーダーの、プロのスイングバンドBeantown Swing Orchestra です。お近くにお住まいの方はぜひスウィングに挑戦してくださいね。7時からのダンスレッスンつきですよ。
SWING DANCE
United Methodist Church
2600 Massachusetts Avenue
Lexington, Massachusetts
Admission: $10 ($8 students).
Annual Swing Night, organized by Lexington High School students. Proceeds to benefit Darfur. Swing dance lesson 7:00-8:00pm, LHS bands perform 8:00-9:30pm. Featuring Leenie Doran on vocals.
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